製品情報

コンクリート表面含浸材

無機質構造体用 表面含浸材について

当社 無機質構造体用 表面含浸材は下記4タイプを取扱っております。コンクリート、モルタルコンクリート等の表面に塗布するだけで、コンクリート内部に深く浸透し、コンクリート中のケイ酸と反応し結合する事により、基材の表層部と内部に強固な防水保護層を形成します。

シラノール系

溶媒として水を使用している為、取扱いが容易であります。コンクリート中のケイ酸質と反応し、強固な防水層を基材表面から1~3mmに形成致します。ケイ酸質と反応するのが速く、数時間で撥水性能を発揮します。

シラン系

シラン系表面含浸材は非常に高い浸透性を有し、基材への塗布後、コンクリート中の水分と反応した後、シラノール化してからケイ酸質と反応することにより、塗布後1~2日後に基材表面から10mm程度、強固な防水層を形成します。基材深くまで防水層を形成することにより、中性化、スケーリング、塩害を防止でき構造物の耐久性を向上させる為、ライフサイクルコストの低減に繋がります。

特殊シリコーン系

100~300g/㎡コンクリート等に塗布後、超撥水性能を得るまでに1~2を要します。経時により徐々に架橋反応が進行し撥水度が向上していきます。表面の超撥水性能、及び耐久性、耐洗浄性が要求される場合、コンクリートに高級アルキルシラン系『S-6』を塗布した後(数時間~数日)、特殊シリコーン系「S-8」を100~200g/㎡塗布すると著しい撥水性能を有するコンクリートを得る事が出来ます。

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シラノール系とシラン系と違いについて

シラノール系とシラン系と違いについて

※アルキルシラノールは、アルキルアルコキシシランのアルコキシ基を水で加水分解した反応物です。(下記、反応式参照)

反応式

表面処理材ラインナップ

製品名 成分 表面撥水 浸透防水層
(mm)
標準塗布量
(g/㎡)
塩害 中性化 備考
K-23pdfアイコン
(S-2)
低級アルキルシラノール系 ○~◎ 1~2 200 × 水で5~8倍に
希釈して使用(水系)
S-7 高級アルキルシラン
特殊シリコーン混合体
7~8 350 ○~◎ -
S-8 特殊シリコーン系 ◎◎ 2~3 100~300 △~× -
他社品C シラン系 7 550 -
他社品M シラン、シリコーン系 △~○ 3 200 -

S-7の含浸深さ

強固な防水保護層の形成により、目視による撥水が確認できる含浸深さは約6mm程度です。
防水保護層が非常に厚い為、水や塩化物イオン等の劣化因子の浸入が9割以上遮断されます。又、経年により表層部(約1~3mm)が劣化した場合においても、防水保護層が非常に厚いため、水や塩化物イオン等の遮断性能の低下はほとんどありません。

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各種試験結果

試験の項目 基盤種類※1 無塗布 S-7
塗布
性能変化率
(%)※2
外観観察
試験
モルタル 変化無し
コンクリート 変化無し
含浸深さ試験
(mm)
モルタル 6
コンクリート 8
透水量試験(ml) モルタル 4.83 0.48 9.9
コンクリート 8.40 0.53 6.3
吸水率試験(%) モルタル 1.12 0.080 7.1
コンクリート 1.29 0.078 6.0
透湿度試験(g) モルタル 0.28 0.25 89.3
コンクリート 0.29 0.21 72.4
促進中性化深さ(mm) モルタル 5.5 0 0.0
コンクリート 8.1 0 0.0
塩化物イオン
浸透深さ(mm)
モルタル 17.3 0.30 1.7
コンクリート 14.2 0.46 3.2
撥水性能※3 コンクリート ×
養生時間※3 コンクリート 14日
試験結果写真

含浸深さ12mm

※1  ①モルタル:水セメント比50%、砂セメント比3  ②コンクリート:水セメント比55%
※2  (含浸材を塗布した供試体の試験結果)÷(基盤のみの供試体の試験結果)×100

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